すまいるママ塾1 発達障害
すまいるママ塾 Vol.1 発達障害
会場には60名ほどの参加者さまが駆けつけてくださり、おかげさまで大盛況でした。
受付の2人も大忙し。
入り口付近にはshizuさんの著書にサインを求める方が長蛇の列を作っています。
おひとりで参加されている方も多く、勇気を出して会場に足を運んでくださりました。
こんなに人がいるのに お互い目を合わせることもなく、最初はどの人も落ち着かない雰囲気だったかもしれません。
すまいるママ塾をご縁に 初めて出会ったおとなりどうしで握手、そして前後の人とハイタッチ。
「悩んでいるママをひとりにしない」をスローガンにしている協会設立1回目にふさわしいスタートでした。
ABA(応用行動分析)を利用した関わり方、自己肯定感を高める働きかけなどをレクチャーしながら
参加者にもご家庭ではどうしているのかワークをしていきます。
「今の関わり方が間違っているから修正する」のではなく、
「うまくいかなくても 次の一手として関わり方のバリエーションを増やす」ために。
できていない時を注意しがちだけど、できているときに声かけをしていくのは
発達障害の当事者である子どもだけでなく、これからずっと長く子どもと関わっていくママにも言えること。
自分も自己肯定感を高め モチベーションを保っていくための自分ほめのワークで
はにかみながらも みるみる笑顔になっていく参加者の皆さんでした。
支援が必要なのは子どもだけでなく 誰でも同じ。ついつい自分が後回しになりがちな人こそ、
誰よりも自分を豊かに満たしておく必要があるのかもしれません。
発達障害の子どもを実際に療育しているshizuさんと浜田悦子さんの対談は
「発達障害」とひとくくりにするには難しいほどの
それぞれの子どもの個性や気質の違いも浮き彫りになります。
まだ療育する家族の状況や 支援する学校を選ぶという環境の選択も 試行錯誤を繰り返してきたことも。
子どもの気持ちを分かってあげることができなくて イライラ「今、ママイライラして怒っちゃってごめんね」とあやまったこと。
大人でも失敗することを隠さずに「ママ失敗しちゃったよ」と伝えたこと。
その関わりがからこそ、子どもも自分の失敗を許せたり、ママを励ましてくれたりと
少しずつ 自分も他者も許し、信頼関係を築いていくことになった壇上のお2人の体験を聞いて
うまくいかないことや失敗から得ることも多いこと、失敗を避けることで失っているものの大きさに
ハッとする方も少なくなかったのではないのでしょうか。
対談を進行していくのは司会の上原典子さん。
ベテラン保育士でもあった立場からのコメントもあり、当事者である子ども
かつて当事者であった大人 それを療育する家族、そしてそれを支える教育現場の職員。
悩みの真っただ中にいる人と、乗り越えた人。乗り越えられないまま うやむやにしてしまったこと。
ほんとうに いろんなことやものが目の前に置かれました。
会場にいたそれぞれの人が とても立体的に 自分と人を見つめなおすことができたのではないでしょうか。
(レポート・君塚由佳さん。 ありがとうございました)
2015年11月28日